ピアジェの発達段階
保育士「対象の永続性」の問題
生後10か月の乳児が、布で隠されたおもちゃを布をめくって探し出した。ピアジェの認知発達理論で、この行動が示す概念として最も適切なものはどれか。
1見えなくなった物も存在し続けると理解する対象の永続性が成立しつつある段階を示している。
2他者の視点が自分と異なると理解できず自分の見え方を世界全体に当てはめている段階を示している。
3数や量が見た目を変えても変わらないと理解する保存の概念が成立した段階を示している。
4頭の中で操作を逆向きにたどり結論から前提へ戻れる可逆的思考が成立した段階を示している。
5現実にない事柄を仮定し条件を変えて結論を導く仮説演繹的な思考が成立した段階を示している。
正解
1.見えなくなった物も存在し続けると理解する対象の永続性が成立しつつある段階を示している。
生後8〜12か月頃に対象の永続性が芽生え、隠された物を探す行動が現れる。感覚運動期後半の典型的な指標であり、乳児が外界を表象し始めた証拠とされる。
?選択肢ごとの解説
1 ○生後8〜12か月頃に対象の永続性が芽生え、隠された物を探す行動が現れる。感覚運動期後半の典型的な指標であり、乳児が外界を表象し始めた証拠とされる。
2 ×自己中心性は前操作期(2〜7歳)の特徴で、乳児期の探索行動とは時期も内容も異なる。三つ山課題で示される視点取得の未熟さを乳児に当てはめた誤り。
3 ×保存の概念は具体的操作期(7歳頃〜)に成立する。液量や数の保存は乳児には無関係で、発達段階を大きく取り違えている。
4 ×可逆的思考も具体的操作期の特徴で、感覚運動期の乳児には備わらない。操作の獲得時期を早く見積もった誤り。
5 ×仮説演繹的思考は形式的操作期(11歳頃〜)の特徴である。最も高次の思考を乳児の探索に当てはめており段階が大きくずれている。
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